建設キャリアアップシステムのレベル判定って必要なの?これを読めばよくわかります。
2021/05/18
こんにちは。
行政書士の岩田です。
元請けさんや、同業者との会話で、
「カードの色何色?」
「1級の技能検定持ってるよね?それならカードはゴールド?」
「建設キャリアアップシステムに登録したならレベル判定を受けてください」
などの会話がありましたか?
この記事では建設キャリアアップシステムのレベル判定について説明しています。
- レベル判定とは?
- レベル判定の流れ
- まとめ
上記の流れで説明しています。
建設キャリアアップシステムに登録し、レベル判定を受けようとしている方、レベル判定が何なのかわからない方は是非この記事を参考にしてください。
レベル判定とは?
建設キャリアアップシステムに登録された情報をもとに、その技能者がどのレベルなのかを客観的に評価します。
レベルは1から4に分かれています。
レベル1(ホワイト)
初級技能者(見習いの技能者)
レベル2(ブルー)
中堅技能者(一人前の技能者)
レベル3(シルバー)
職長として現場に従事できる技能者
レベル4(ゴールド)
高度なマネジメント能力がある技能者
各レベル判定がされるとカードの上部分の色が変わります。
この色のことを「ゴールド」だとか、「シルバー」と呼んでいるわけです。
レベル判定の職種は、登録基幹技能者制度のある35種類の職種に分かれています。
各職種によってレベル判定を受けるための要件が違うので、あなたが当てはまる職種を見てください。
※クリックで詳細ページに飛びます。
電気工事
橋梁
造園
コンクリート圧送
防水
トンネル
建設塗装
左官
機械土工
海上起重
PC
鉄筋
圧接(鉄筋継手)
型枠
配管
鳶・土工(とび)
切断穿孔
内装仕上
サッシ・カーテンウォール
エクステリア
建築板金
外壁仕上
ダクト
保温保冷
グラウト
冷凍空調
運動施設
基礎ぐい工事
タイル張り
標識・路面標示
消化設備
建築大工
硝子工事
土工
ALC
レベル判定の流れ
建設キャリアアップシステムの登録が完了していないとレベル判定は受けれません。
※6月16日以降はシステムによる判定ではなく、各職種の団体による判定になるそうです。
現在のシステムによるレベル判定が受けれるのは6月15日までです。
※9月1日からレベル判定が再開しました。
これからは各団体での判定となります。
レベル判定費用として3,000円がかかります。
さらにカード再発行費用として1,000円かかるので、
合計4,000円かかります。
レベル判定の申請ができるのは、
- 所属事業者
- 元請事業者
などです。
技能者本人は申請できません。
申請から1ヶ月ほどで新しい色の変わったカードが届きます。
まとめ
レベル判定をする側は、メリットとして以下のように表現しています。
技能者のメリット
・能力の見える化でモチベーションUP
・経験や技能に応じた処遇でやりがいUP
事業者のメリット
・企業の評価アップ・受注拡大
レベルの高い良い職人を育て、雇用する企業が選ばれる環境が整備されます。
・書類作成の簡素化
施工体制台帳や作業員名簿の作成が容易になります。
・生産性の向上
能力・モチベーションの高い技能者が現場で活躍します。
このように表現していますが、結局のところ資格がないとゴールド、シルバーにはなれません。
1級技能検定の資格を持っていないレベルの高い良い職人さんはとても多いです。
実務経験がたくさんあっても資格で判断されてしまいます。
今後、公共工事の入札などで
「建設キャリアアップシステムのレベル4の技能者が何人以上いないとダメ」
などの条件が課されるとなると受注拡大などが望めますが、今のところこのような予定はありません。
「あの会社はゴールドが○○人、シルバーが○○人いるから仕事を頼もう」
ともなりません。
それでもカードの色を変えてくださいと元請けさんなどに言われたら変えるしかありません。
もしかすると、カードの色で従業員の給料が変わったり、1人あたりの人工代がカードの色で変わるかもしれませんしね。
お困りの際はご相談ください。
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