静岡県で鋼構造物工事の建設業許可の取得方法で悩んでいる方へ。
2020/12/22
こんにちは。行政書士の岩田です。
鋼構造物工事の建設業許可を取得したいと考えているけど、どうやったらいいのかわからないと困っていませんか?
ポイントは4つです。
本記事を読む事で、鋼構造物工事の建設業許可を取得する際のポイントが分かります。
- 建設業許可の一つ【鋼構造物工事】とは
- 静岡県で鋼構造物工事の建設業許可を取るには?
- 適正な経営能力
- 技術力の確保
- 資金調達能力
- 適格性
- まとめ
上記の順番で説明していきます。 是非この記事を参考にしてください。
建設業許可の一つ【鋼構造物工事】とは
鋼構造物工事とは、形鋼、鋼板等の鋼材の加工、組み立てにより工作物を築造する工事のことです。
鋼構造物工事の例として、
- 鉄骨工事
- 橋梁工事
- 鉄塔工事
- 石油・ガス等の貯蔵用タンク設置工事
- 屋外広告工事
- 水門等の門扉設置工事
上記の工事などがあげられます。
注意点
鉄骨工事の考え方
鉄骨の製作、加工から組み立てまでを一貫して請け負う場合は「鋼構造物工事」の鉄骨工事に当てはまります。
既に加工された鉄骨を現場で組み立てることのみを請け負う場合は「とび・土工・コンクリート工事」の鉄骨工事に当てはまります。
ビルの外壁に固定された避難階段を設置する工事は、建築物の躯体の一部として「建築一式工事」か、「鋼構造物工事」に当てはまります。
消防施設工事には当てはまりません。
屋外広告工事の考え方
現場で屋外広告物の製作、加工から設置までを一貫して請け負う場合は「鋼構造物工事」の屋外広告工事に当てはまります。
それ以外の場合は「とび・土工・コンクリート工事」の屋外広告物設置工事に当てはまります。
静岡で鋼構造物工事の建設業許可を取るには?
鋼構造物工事の建設業許可を取るためにはポイントが4つあります。
- 適正な経営能力があるか(経営業務管理責任者)
- 技術力があるか(専任技術者)
- 資金の調達能力があるか
- 適格性があるか
上記の4つのポイントが求められます。
適正な経営能力
適正な経営能力とは、
- 建設業の経営経験などがある役員等がいること(経営業務管理責任者)
- 適切な社会保険に加入していること。
上記の2つが必要です。
鋼構造物工事の経営業務管理責任者になれる人
- 鋼構造物工事の建設業許可を申請する会社の代表取締役の方、その会社の役員の方の誰かが、5年以上建設業の経営をしていた経験がある。
- 鋼構造物工事の建設業許可を申請する個人事業主の方(一人親方の場合はその方)が5年以上建設業を経営していた経験がある。
- 過去に建設会社の役員だった経験が5年以上ある。
上記の経験があれば経営業務管理責任者の要件はクリアできます
例えば、
- 5年以上前から建設業の会社経営をしていて、今も同じように経営している。
- 個人事業主(一人親方)として静岡で鋼構造物工事を5年前からやっている。
このよう方は、経営業務管理責任者の要件がクリアできます。
適切な社会保険
上記を参照に、加入義務がある保険に加入していることが必要です。
※従業員が4人以下の事業者だったりと、厚生年金への加入義務がない場合は、保険に加入している必要はありません。
技術力の確保
専任技術者についてはこちらでも詳しく説明しています。
鋼構造物工事の専任技術者になれる人
あなたの会社で働いている従業員の誰か一人か、またはあなた自身が下記に当てはまりますか?
- 鋼構造物工事業に対応している資格を持っている。
- 鋼構造物工事業の実務経験が10年以上ある。
- 大学、専門学校で石工事業に関する学科を卒業して、実務経験もある。
上記のどれかに当てはまれば専任技術者の要件はクリアできます。
鋼構造物工事業に対応している資格
- 1級土木施工管理技士
- 2級土木施工管理技士
- 1級建築施工管理技士
- 2級建築施工管理技士(躯体)
- 1級建築士
- 建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術管理(建設「鋼構造及びコンクリート」)技術士
- 鉄工(製缶作業、構造物鉄鋼作業)・製缶技能士(2級の場合は取得後3年以上の実務経験が必要。平成15年以前に取得している場合は1年以上の実務経験が必要です。)
※太字は特定建設業許可の専任技術者になれる人です。
※2級建築士の資格では鋼構造物の専任技術者にはなれません。
鋼構造物工事業に関する学科
鋼構造物工事に関する学科は、
- 土木工学
- 建築学
- 機械工学
です。
上記の学科を卒業して、さらに実務経験が必要です。
具体的には、
- 所定の学科の中学・高校卒の場合は、卒業後の実務経験が5年以上
- 所定の学科の大学・高等専門学校の場合は、卒業後の実務経験が3年以上
- 所定の学科の先週学校の場合は、卒業後の実務経験が5年以上(専門士、高度専門士なら3年)
まとめると、下記の例に当てはまる方は専任技術者になれます。
- 1級建築士の資格を持っている。
- 鉄工技能士(製缶作業)の資格を持っている。
- 2級土木施工管理技士の資格を持っている
- 10年以上の鋼構造物工事の経験がある。
上記に当てはまる方は専任技術者の要件がクリアできます。
資金調達能力
一般建設業許可の場合は、
- 自己資本額≧500万円
- 500万円以上の資金調達能力
- 直前5年間、許可を受けて継続して営業した実績があること
上記のどれかに当てはまらないといけません。
銀行や郵便局などの金融機関に発行してもらう500万円以上の残高証明書や融資証明書を使って証明するケースが多いです。
詳しくはこちらで説明しています。
適格性があるか
誠実性があり、欠格要件に当てはまらないことが必須です。
今まで真面目に仕事をしてきている方なら問題なくクリアできます。
こちらの記事で詳しく説明しています。
まとめ
鋼構造物工事業の建設業許可を取得するためには何が必要かわかりましたか?
もしこれらの要件をクリアしているからといって、建設業許可がすぐに取れるわけではないんです。
なぜなら今までのことを書類で証明しなければならないからです。
いざ書類の作成を始めると、
- どんな書類を集めたらいいのか?
- この書類は使えるのか、使えないのか?
- 書き方はこれで合っているのか?
などの疑問が出るかと思います。
そんな時は当事務所にご相談ください。
行政書士岩田事務所では、静岡県で建設業許可を取得しようとしている方に対して、無料相談を実施しています。
お気軽にご相談ください。
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行政書士とんぼの事務所
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