最近の住宅って一昔前に比べるとデザインがすごく変わりましたよね。

北欧系というか、アメリカ西海岸系というか。

そう見せているポイントは外壁にあると思います。

以前はモルタルなどで壁を塗る工事が主流だったようですが、現在は80％以上をサイディング材が占めているようです。

さらにその外壁材の70％が窯業系サイディングで占められています。

ほかにも金属系サイディング、木材系サイディング、樹脂系サイディングとあります。

こちらの記事を参考にしました。

つまり窯業系サイディング工事が増えているという事です。

窯業系サイディング工事に対応している建設業許可はというと「タイル・れんが・ブロック工事」です。

サイディングの資格は色々なものがあります。

• 窯業系サイディング施工士
• ケイミュー外壁材施工士

などがあります。

しかし、上記の資格は建設業法には記載がありません。

タイル・れんが・ブロック工事業の専任技術者を国家資格で申請する場合は、他の資格がないと申請できません。

例えば、タイル張り技能士、れんが積み技能士などです。

サイディングのシェア率が物凄く高いのに、民間のサイディング資格では専任技術者の要件が満たせないというのはなんとも残念な話です。

すいません、話がそれました。

こんにちは。行政書士の岩田です。

タイル・れんが・ブロック工事の建設業許可を取得したいと考えているけど、どうやったらいいのかわからないと困っていませんか？

ポイントは4つです。

本記事を読む事で、タイル・れんが・ブロック工事の建設業許可を取得する際のポイントが分かります。

1. 建設業許可の一つ【タイル・れんが・ブロック工事】とは
2. 静岡県でタイル・れんが・ブロック工事の建設業許可を取るには？
3. 適正な経営能力
4. 技術力の確保
5. 資金調達能力
6. 適格性
7. まとめ

上記の順番で説明していきます。 是非この記事を参考にしてください。

建設業許可の一つ【タイル・れんが・ブロック工事】とは

タイル・れんが・ブロック工事とは、れんがやコンクリートブロック等で工作物を築造したり、工作物にれんがやコンクリートブロック、タイル等を取り付けたり張り付けたりする工事のことです。

タイル・れんが・ブロック工事の例として、

• コンクリートブロック積み工事
• コンクリートブロック張り工事
• レンガ積み工事
• レンガ張り工事
• タイル張り工事
• 築炉工事
• スレート張り工事
• サイディング工事

上記の工事などがあげられます。

注意点

ここでのスレート張り工事とは、スレートを外壁等に張る工事の事です。

スレートで屋根をふく工事は、「屋根ふき工事」なので、屋根工事に当てはまります。

コンクリートブロックには、プレキャストコンクリートパネル、オートクレイブ養生をした軽量気ほうコンクリートパネルも含みます。

「とび・土工・コンクリート工事」、「石工事」、「タイル・れんが・ブロック工事」でのコンクリートブロック据え付け工事、積み工事、張り工事の考え方

根固めブロックや消波ブロックの据え付けなど、土木工事で規模の大きいコンクリートブロックの据え付けを行う工事や、プレキャストコンクリートの柱や梁等の部材の設置工事が「とび・土工・コンクリート工事」でのコンクリートブロック据え付け工事です。

建築物の内外装として擬石等を張り付ける工事や、法面処理や擁壁としてコンクリートブロックを積む工事が「石工事」でのコンクリートブロック積み、張り工事です。

コンクリートブロックにより建築物を建設する工事が「タイル・れんが・ブロック工事」でのコンクリートブロック積み工事です。

これにはエクステリアとして行う場合も含みます。

静岡でタイル・れんが・ブロック工事の建設業許可を取るには？

タイル・れんが・ブロック工事の建設業許可を取るためにはポイントが4つあります。

1. 適正な経営能力があるか（経営業務管理責任者）
2. 技術力があるか（専任技術者）
3. 資金の調達能力があるか
4. 適格性があるか

上記の4つのポイントが求められます。

適正な経営能力

適正な経営能力とは、

• 建設業の経営経験などがある役員等がいること（経営業務管理責任者）

• 適切な社会保険に加入していること。

上記の2つが必要です。

タイル・れんが・ブロック工事の経営業務管理責任者になれる人

• タイル・れんが・ブロック工事の建設業許可を申請する会社の代表取締役の方、その会社の役員の方の誰かが、5年以上建設業の経営をしていた経験がある。

• タイル・れんが・ブロック工事の建設業許可を申請する個人事業主の方（一人親方の場合はその方）が5年以上建設業を経営していた経験がある。

• 過去に建設会社の役員だった経験が5年以上ある。

上記の経験があれば経営業務管理責任者の要件はクリアできます

例えば、

• 5年以上前から建設業の会社経営をしていて、今も同じように経営している。
• 個人事業主（一人親方）として静岡でサイディング工事を5年前からやっている。

このよう方は、経営業務管理責任者の要件がクリアできます。

適切な社会保険

上記を参照に、加入義務がある保険に加入していることが必要です。

※従業員が4人以下の事業者だったりと、厚生年金への加入義務がない場合は、保険に加入している必要はありません。

技術力の確保

専任技術者についてはこちらでも詳しく説明しています。

タイル・れんが・ブロック工事の専任技術者になれる人

あなたの会社で働いている従業員の誰か一人か、またはあなた自身が下記に当てはまりますか？

• タイル・れんが・ブロック工事業に対応している資格を持っている。
• タイル・れんが・ブロック工事業の実務経験が10年以上ある。
• 大学、専門学校で石工事業に関する学科を卒業して、実務経験もある。

上記のどれかに当てはまれば専任技術者の要件はクリアできます。

タイル・れんが・ブロック工事業に対応している資格

• 1級建築施工管理技士
• 2級建築施工管理技士（躯体、仕上げ）
• 1級建築士
• 2級建築士
• タイル張り・タイル張り工技能士
• 築炉・築炉工・れんが積み技能士

• ブロック建築・ブロック建築工・コンクリート積みブロック施工技能士（2級の場合は取得後3年以上の実務経験が必要。平成15年以前に取得している場合は1年以上の実務経験が必要）

※太字は特定建設業許可の専任技術者になれる人です。

タイル・れんが・ブロック工事業に関する学科

タイル・れんが・ブロック工事に関する学科は、

• 土木工学
• 建築学

です。

上記の学科を卒業して、さらに実務経験が必要です。

具体的には、

• 所定の学科の中学・高校卒の場合は、卒業後の実務経験が5年以上
• 所定の学科の大学・高等専門学校の場合は、卒業後の実務経験が3年以上
• 所定の学科の先週学校の場合は、卒業後の実務経験が5年以上（専門士、高度専門士なら3年）

まとめると、下記の例に当てはまる方は専任技術者になれます。

• 2級建築士の資格を持っている。
• タイル張り工技能士の資格を持っている。
• 1級建築施工管理技士の資格を持っている
• 10年以上のサイディング工事の経験がある。

上記に当てはまる方は専任技術者の要件がクリアできます。

資金調達能力

一般建設業許可の場合は、

1. 自己資本額≧500万円
2. 500万円以上の資金調達能力
3. 直前5年間、許可を受けて継続して営業した実績があること

上記のどれかに当てはまらないといけません。

銀行や郵便局などの金融機関に発行してもらう500万円以上の残高証明書や融資証明書を使って証明するケースが多いです。

詳しくはこちらで説明しています。

適格性があるか

誠実性があり、欠格要件に当てはまらないことが必須です。

今まで真面目に仕事をしてきている方なら問題なくクリアできます。

こちらの記事で詳しく説明しています。

誠実性とは？

欠格要件とは？

まとめ

タイル・れんが・ブロック工事業の建設業許可を取得するためには何が必要かわかりましたか？

もしこれらの要件をクリアしているからといって、建設業許可がすぐに取れるわけではないんです。

なぜなら今までのことを書類で証明しなければならないからです。

いざ書類の作成を始めると、

• どんな書類を集めたらいいのか？
• この書類は使えるのか、使えないのか？
• 書き方はこれで合っているのか？

などの疑問が出るかと思います。

そんな時は当事務所にご相談ください。

行政書士岩田事務所では、静岡県で建設業許可を取得しようとしている方に対して、無料相談を実施しています。

お気軽にご相談ください。