初めまして。行政書士の岩田です。

土木一式工事の建設業許可を取得したいと考えていますか？

もしかしたら、

• 申請をどうやったらいいのかわからない
• 元請けさんから建設業許可を取得して欲しいと頼まれている

といった状況ではないでしょうか？

建設業許可を取得するためのポイントは4つです。

この記事を読む事で、土木一式工事の建設業許可を取得する際のポイントが分かります。

1. 建設業許可の一つ【土木一式工事】とは
2. 静岡県で土木一式工事の建設業許可を取るには？
3. 適正な経営能力
4. 専任の技術者
5. 資金の調達能力があるか
6. 適格性
7. まとめ

上記の順番で説明していきます。

是非この記事を参考にしてください。

建設業許可の一つ【土木一式工事】とは

土木一式工事とは、総合的な企画、指導、調整のもと、ダムやトンネル、道路などの土木工作物を建設する工事のことです。

• 橋梁工事
• ダム工事
• トンネル工事
• 道路工事
• 宅地造成工事
• 堤防工事
• 海岸工事
• 水路工事
• 地下鉄工事
• 鉄道軌道工事

上記などの工事を一式として請け負うものを土木一式工事といいます。

一式工事でないものは土木一式工事に当てはまらないので、

• トンネル内の電気工事
• ダム工事の足場仮設工事
• 橋梁の鉄骨工事

上記のような、一部だけを請負う工事はそれぞれの建設業許可に当てはまる工事になります。

土木一式工事を取れば、どんな工事も受けれるように思いますが、実はそうではないんですね。

静岡県で土木一式工事の建設業許可を取るには？

土木一式工事の建設業許可を取るためにはポイントが4つあります。

1. 経営の安定性があるか（経営業務管理責任者）
2. 技術力があるか（専任技術者）
3. 資金の調達能力があるか
4. 適格性があるか

上記の4つのポイントが求められます。

適正な経営能力

適正な経営能力とは、

• 建設業の経営経験などがある役員等がいること（経営業務管理責任者）

• 適切な社会保険に加入していること。

上記の2つが必要です。

土木一式工事の経営業務管理責任者になれる人

• 申請する会社の代表取締役の方や、会社の役員の方の誰か一人が5年以上建設業を経営していた経験がある。
• 申請する個人事業主の方（一人親方の場合はその方）が5年以上建設業を経営していた経験がある。

上記の経験があれば経営業務管理責任者の要件はクリアできます。

例えば、

• 静岡で建設工事の会社を5年以上前から経営していて、今も同じように経営している。
• 個人事業主（一人親方）として静岡で建設工事を6年前からやっている。
• 静岡で10年前くらいに、6年程個人事業主として建設業をしていた。今は他の会社の役員だ。
• 20年程建設会社の役員だった経験がある。今は独立して個人事業主（一人親方）だ。

上記のような方は経営業務管理責任者の要件がクリアできます。

適切な社会保険

上記を参照に、加入義務がある保険に加入していることが必要です。

※従業員が4人以下の事業者だったりと、厚生年金への加入義務がない場合は、保険に加入している必要はありません。

専任の技術者

専任技術者についてはこちらでも詳しく説明しています。

土木一式工事の専任技術者になれる人

あなたの会社で働いている従業員の誰か一人か、またはあなた自身が下記に当てはまりますか？

• 土木一式工事業に対応している資格を持っている。
• 土木一式工事の経験が10年以上ある。
• 大学、専門学校で土木一式工事業に関する学科を卒業して、実務経験もある。

上記のうち、一つでも当てはまれば専任技術者の要件はクリアできます。

土木一式工事業に対応している資格

• 一級建設機械施工技士
• 二級建設機械施工技士（第一種〜第六種）
• 一級土木施工管理技士
• 二級土木施工管理技士（土木）
• 建設・総合技術管理（建設）技術士
• 建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術管理（建設「鋼構造及びコンクリート」）技術士
• 農業「農業土木」・総合技術管理（農業「農業土木」）技術士
• 水産「水産土木」・総合技術管理（水産「水産土木」）技術士
• 森林「森林土木」・総合技術管理（森林「森林土木」）技術士

※太字は特定建設業許可の専任技術者になれる人です。

土木一式工事業に関する学科

土木一式工事号に関する学科は、

• 土木工学
• 都市工学
• 衛生工学
• 交通工学

上記の学科です。

上記の学科を卒業して、さらに実務経験が必要です。

具体的には、

• 所定の学科の中学・高校卒の場合は、卒業後の実務経験が5年以上
• 所定の学科の大学・高等専門学校の場合は、卒業後の実務経験が3年以上
• 所定の学科の先週学校の場合は、卒業後の実務経験が5年以上（専門士、高度専門士なら3年）

例えば、下記のような方は専任技術者になれます。

• 二級土木施工管理技士の資格を持っている。
• 15年前から静岡で土木一式工事（道路工事や橋梁工事など）の経験がある。
• 個人事業主として土木一式工事に6年、会社の従業員として土木一式工事に5年の経験がある。
• 土木工学科の大学を卒業後、会社員として4年土木一式工事の仕事をしている。

上記ような方は専任技術者の要件がクリアできます。

資金の調達能力があるか

一般建設業許可の場合は、

1. 自己資本額≧500万円
2. 500万円以上の資金調達能力
3. 直前5年間、許可を受けて継続して営業した実績があること

上記のどれかに当てはまらないといけません。

銀行や郵便局などの金融機関に発行してもらう500万円以上の残高証明書や融資証明書を使って証明するケースが多いです。

詳しくはこちらで説明しています。

適格性があるか

誠実性があり、欠格要件に当てはまらないことが必須です。

今まで真面目に仕事をしてきている方なら問題なくクリアできます。

こちらの記事で詳しく解説しています。

誠実性とは？

欠格要件とは？

まとめ

土木一式工事業の建設業許可を取得するためには何が必要かわかりましたか？

もしこれらの要件をクリアしているからといって、建設業許可がすぐに取れるわけではないんです。

なぜなら今までのことを書類で証明しなければならないからです。

いざ書類の作成を始めると、

• どんな書類を集めたらいいのか？
• この書類は使えるのか、使えないのか？
• 書き方はこれで合っているのか？

などの疑問が出るかと思います。

そんな時は当事務所にご相談ください。

行政書士岩田事務所では、静岡県で建設業許可を取得しようとしている方に対して、無料相談を実施しています。

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